フィガロの結婚のその後(罪ある母)
フィガロの結婚のその後をご存知ですか?
『セビリアの理髪師』から始まり『フィガロの結婚』となりますが実はその後の話もボーマルシェは書いていたんです!
タイトルは『罪ある母』
ではその『罪ある母』のあらすじを紹介していきます!
伯爵夫妻には長男が生まれましたがなんとその子が俗に言うドラ息子でした、そしてとうとう賭け事上のあらそいから決闘沙汰になり亡くなります
そして、もう一人次男のレオンがあるのですが実はこのレオン、伯爵夫人とケルビーノの間に生まれた子供なんです!
伯爵夫人から息子が生まれた事、二度と自分に会いに来てはならない旨の手紙を受け取ったケルビーノは、自殺行為とも言える様な戦闘に自ら行き戦死
また伯爵は自分がメキシコ総督となって国を10か月以上離れている間に生まれたレオンの出生をずっと疑っており、体面の為に表沙汰にはしないものの彼に冷たく接します。
長男が生きている間は家督は長男に継がせる予定だったのですが、長男が亡くなったため、自分と血のつながりが無いはずのレオンに家督がを注がせることになってしまう、それだけはどうしても伯爵は許せません。
そして実は伯爵は亡くなった知人夫妻の娘のフロレスチーヌを後見人として自宅に引き取っているのですが、実はフロレスチーヌは伯爵と知人夫人の間にできた子供なんです
そしてフロレスチーヌもレオンも自分たちの出生の秘密を知らずに愛し合ってしまいます、、、
どうしても財産を他の繋がっているフロレスチーヌに譲りたいと考えた伯爵は、財産権を変更し処分するためにフランスに渡り、信頼している元秘書のベジャースとフロレスチーヌを結婚させ、レオンは追放、伯爵夫人は修道院に入れようと計画を立てます
でも実はこのベジャースはすべての黒幕だったんです。たまたま戦場で死にゆくケルビーノから伯爵夫人宛ての手紙を託されたベジャースは、伯爵家に入り込みそれぞれの秘密を握って家族を反目させ、お互いに対する敵意を陰で煽り、妻がいるにも拘わらずフロレスチーヌと結婚して伯爵家の財産を乗っ取り最終的に伯爵本人すらも謀反をでっち上げスペイン国王に密告し陥れてやろう画策していたのでした!
でもそうはさせまいとスザンナとフィガロは力を合わせてベジャースの計画を阻止すべく立ち上がります
これまで息子レオンに関して夫に沈黙を守ってきた伯爵夫人が、伯爵による急な息子の追放令に意見した所、世間体のため我慢して来た伯爵が遂に爆発、レオンの出生の秘密(ベジャースから吹き込まれた)を夫人の前で暴露し伯爵夫人は気を失います。
自分の出生の秘密を知ったレオンは母と屋敷を出て、母は修道院へ、自分は兵士となると告げベジャースの計画は大成功!
しかし駆けつけたフィガロにより、ベジャースが裏で糸を引き家族をいがみ合わせてきたことが判明しベジャースの計画は大失敗!となるのです笑
伯爵家の乗っ取りに失敗したベジャースは捨て台詞を言いながら屋敷を去ります。
伯爵夫妻はお互いの過去の過ちを許しあい一方、自分たちが兄妹かとベジャースに吹き込まれお互いを諦めかけたレオンとフロレスチーヌにも希望の光が見えて舞台が終わります
最期はフィガロのセリフで「悪党を追っ払って、ほら、ご家庭は万万歳。」
とんでもない話ですね笑
この話はダリウス・ミヨーが原作と同じ『罪ある母』のタイトルでオペラを書いていますので気になった方はそちらも是非チェックしてくださいね