さくら横丁 「花の女王の正体」
春の宵 さくらが咲くと
花ばかり さくら横ちょう
想出す 恋の昨日
君はもうここにいないと
ああ いつも 花の女王
ほほえんだ夢のふるさと
春の宵 さくらが咲くと
花ばかり さくら横ちょう
会い見るの時はなかろう
「その後どう」「しばらくねえ」と
言ったってはじまらないと
心得て花でも見よう
春の宵 さくらが咲くと
花ばかり さくら横ちょう
文筆家加藤周一による詩『さくら横ちょう』
いかにも大人な恋の歌!という感じですが実はこの曲に出てくる「花の女王」は加藤周一周一が小学生の頃に同じ小学校に通う小学生のことだったのです!
大柄で、華かで、私にはかぎりなく美しいと思われたが 一度も言葉を交わしたことがなかった。女王のようにいつも崇拝者たちを身の廻りにあつめているその娘を、私は遠くから眺め二人きりになることができたらどんなによいだろうか、と空想していた。
と加藤周一自身が『羊の歌』で説明しています。
この素敵な詩に中田喜直、別宮貞雄がそれぞれメロディーをつけています
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