児島高徳
ではこの児島高徳とは誰なのでしょう?
児島 高徳(こじま たかのり)
鎌倉時代末期から南北朝時代にかけて活躍したとされる武将。備前国児島郡林村出身。従五位下・備後守を賜る
彼の一番有名なエピソードといえばなんと言っても
白桜十字詩
でしょう
この曲のラストにも歌われてるセリフですね
『天莫空勾践 時非無范蠡』天勾践を空しうすること莫れ、時に范蠡の無きにしも非ず
ではこの10文字の言葉はどういう意味なのでしょうか?
「天は支那の春秋時代の越王・勾践(こうせん)に対するように、決して帝をお見捨てにはなりません。きっと范蠡(はんれい)のような忠臣が現れ、必ずや帝をお助けする事でしょう」
という意味の詩で、これは元弘の変に敗れ隠岐へ遠流となった後醍醐天皇を奪還しようと試みるも厳重な警備に断念し、近くにあった桜の木にこの10文字の漢詩を彫って後醍醐天皇を勇気づけました。
因みに、朝になってこの桜の木に彫られた漢詩を発見した兵士は何と書いてあるのか解せず、外が騒々しい為に何事か仔細を聞いた後醍醐天皇のみこの漢詩の意味が理解できたといわれています。